たこの木を介し参加を表明する当事者たちがいる一方で、
ぜひ参加してもらいたいと思いつつ声かけしても、どちらともつかない人たちがいる。
たこの木と言う団体参加として、当事者全体に声かけしその雰囲気の中で「参加を表明した」事にするという事はできるだろう。
しかし、たこの木はこれまで「当事者による大会」という事では、
団体としての参加ではなく、個々の当事者自身が参加の可否を決め、
実際参加した際に、個々の想いに即した参加ができる事を願い、支援の体制を考えてきた。
何度か参加するたびに状況を理解し、自らが積極的に参加を表明する人がいる。
人の話を聞いていて興味を抱き、今年初めて参加する人がいる。
毎年毎年参加しているけど、本当のところはどうなのか?と常に疑問を抱きつつ、聞けば「行く!」と明確に応える人もいる。
「どうしようかなぁ〜」と悩む人の方が多いが、
その悩みは、初めての参加に対する不安かもしれない。
ホテルに泊まる事や長距離移動の不安かもしれない。
大会参加と言う経験がないからかもしれない。
お金と時間の調整ができないだけかもしれない。
それぞれの「どうしようかなぁ〜」とも向き合いつつこれまでやってきた。
そんな中で、
毎年参加している当事者が、
「参加しない」と言った。(話題を振った時に、ジェスチャーで)
毎年参加しているので参加するのが当然と思っていた私は驚いた。
驚きつつも、その理由をあれこれ探る。
折しも共同連新潟大会が終わった後なので、疲れてそういったのかもしれない。
共同連大会が楽しくなかったので同じく「大会」という言葉に「楽しくない」と思ったかもしれない。
この夏個人旅行に行き、新潟に行き、さらに大阪と言うのは、「もういい」と思ったかもしれない。
いやいやそんな事ではなく、
私の側が、長年楽しみに出かけていたと思い込んでいただけなのかもしれない。
積み重ねてきたと思うのは私の側で、実は積み重ねるための支援が不十分であったため、本人は我慢できなくなって「参加しない」となったのかもしれない。
時間を空け、「行かないなら行かないで決めなきゃね!」と聞いてみる。
そして「どうする?行く?」と聞けば、「(ジェスチャーで)行く」と言う。
益々、本人の想いはどこにあるのかが分からなくなる。
「行かない」と表現されれば悩み、
「行く」と表現されても悩む。
本当のところどうなのか?どこまで行っても悩みが尽きない。
「どうする?」と聞けば答えられない知的当事者。
ならば、
「行こうよ!」と声かけすれば、声かけする者に影響される。
ならば、
何も聞かないで本人の想いが出てくるのを待っていても、そもそも選択肢がなければ何も始まっていかない。
そんな事を想いつつ、
毎年締切期限が迫っている。
2013.第19回PF大会チラシ.pdf