小平市の仲町公民館にて、自立生活支援を考える会が開かれました。
今回は、発題者を立てて行おうということで、
来年4月より始まる重度訪問介護の対象者拡大をめぐり寺本晃久さんに今後の課題や現状について語って頂きました。
居宅介護の一類型が、重度身体当事者に限定されて以来、その対象者を拡大する事は常に願って来ました。
様々な方々の尽力をもってようやく来年度からその対象を重度身体に限らず必要とされる人が受けれるようになります。
しかし、長年重度身体当事者の人たちが育ててきたこの類型。
対象者拡大に際し、どのように考え利用していけばよいのか?
その実施が間近に迫る状況の中、まだまだ何ら明確なものがないという状態です。
今回、テーマを決めての考える会と言うことでは、
どうにもマニアックな話に終始したように思います。
その中で様々な人たちと考えなければならないことは、
対象者拡大にあたって、参加者のOさんが
「制度論」と「支援論」の両方から重度訪問介護を考えなければならないと言っていました。
私なりにそれを考えてみると・・・
制度論的には、
その対象者をどのようにしていくのか?
担い手の資格・研修の問題。
類型によって切り分けられる自立生活支援上の不備は、各場が創意工夫し各々が行政に対し声を上げ生み出し、不十分ながらもその解決に努めてきました。
それらの事を、新たな枠組みの中どのように展開していくのか?
対象者拡大は良いことと思いますが、実際面と制度面での整合性は結構ややこしいと思います。
又、支給決定のあり様等々その他にもいろいろあると思います。
支援論としては、
重度訪問介護にある「見守り」と言う概念が、ともすれば「見張り」となってしまう点をどのように考えるか?
制度的にスッキリし、長時間の介助時間を前提とする中で、当事者は事業所によって囲い込まれないか?
そうならないための仕組みをどうするか?
長時間の派遣を前提とする枠組みのさらに前提として「自立生活を支援を支援する」という点をどのように考えるか?
その他もろもろ。
制度の話と支援の中身は切っても切れないものですが、
それぞれにマニアックで、個別の状況があまりにも様々な中、
両方をきっちりと整理し展開していくことは非常に大変なことだと思います。
なので、どちらが大切とかどちらが先かと言う話よりも、
それぞれに得意とする分野を出しあい、ともに様々な角度から考えて行きたいと願います。
今回は、かなり制度的な話と今後の戦略的な話しになってしまったので、
次回は、実際自立生活の場において長時間介助をしている立場から思い描くことについて考えてみようということになりました。
一応12月1日(日)13時半〜16時・場所は多摩市を予定しています。
ぜひ今から予定に入れておいてください。
※詳しい報告は、たこの木通信で!